コラム

最低賃金の引き上げについて

今年も最低賃金が10月より随時引き上げられます。全国平均時給25円の引き上げとなり過去最大規模となります。

■特に中小企業には厳しい、、、
6年連続で2桁の引き上げとなり、特に中小企業にとっては死活問題です。引き上げ分に見合った売上を嵩上げする必要があるということになります。そう考えるとなかなか厳しいことがわかります。また現在最低賃金程度で働く労働者は750万人ほどいるといいます。その多くが学生のバイトや主婦であり、税法上の扶養の範囲内である「103万の壁」を気にしているひとも多いと思います。年間所得を気にしながら働くひとが多い業種では例年にも増して年末に人が足りなくなることも想定されますので今から対策を考えておくことも必要でしょう。

■景気浮揚につながるか・・
最低賃金を上げることにより所得を増やすことで以下のような問題等を改善することが大きな目的となります。ただ会社の経営が傾いてしまえば意味がありません、、消費の拡大につなげ中小企業まで恩恵を受けないとただただ中小企業いじめにもなりかねません。
・消費拡大による景気浮揚
・貧困対策

■最低賃金を下回っていないか確認を・・
現在の最低賃金は兵庫 819円、大阪 883円となり、特に大阪では時給900円の会社も多いのではないでしょうか。
今回の平均25円上昇は特に中小企業の現状には厳しいなと思いつつ、兵庫では時給844円、大阪は時給909円が最低賃金となります。時給者はもちろん日給者または月給者であっても最低賃金を下回ることにならないか今一度確認してみてください。
社会保険労務士 岡本 芳幸

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